ケーブルグランド SKINTOP® 電線・ケーブル クランプ範囲
ここではクランプ範囲やストレインリリーフに関して規格による数値の違いを説明します。 また、適用する規格によって 電線・ケーブル クランプ範囲や保護等級のグレードに違いがあります。
ケーブルグランド SKINTOP®は各種盤、中継ボックス、オペレーションボックス等に挿入するケーブルを固定し、ケーブル挿入部の防塵防水を確保する配線部品です。 防塵防水性能を発揮させるためには、電線・ケーブル径に対して適切なサイズのケーブルグランドを選択する必要があります。
ケーブルグランドの規格・認証
ケーブルグランドの規格・認証には以下のようなものがあります。
- EN62444
- UL514B
- VDE認証
- IP保護等級(防塵・防水規格)
ナイロンもしくはステンレス製のマンドレル(棒のような物)を使用してストレインリリーフとIP保護等級のテストが実施されます。
防塵・防水に対する保護度を数値で表した等級となります。
1桁目(X)=接触及び塵微粒子に対する保護度
塵微粒子の侵入に対する保護等級は0から6です。最上級の保護等級は6です。保護等級6では、例えば製造で使用される研削盤など、ケーシングやプラグへの埃の侵入に対する保護も提供されます。
水の同時侵入がない場合は、上記はIP1Y・IP6Yとして表記されることもあります。
2桁目(Y)=湿気及び水に対する保護度を示します。
最上級の保護等級は9です。保護等級9では、例えば工業用洗浄で使用される高圧洗浄機から噴出する水に対する保護も提供します。塵微粒子の同時侵入がない場合は、上記はIPX1・IPX9として指定されることもあります
LAPP製ケーブルグランドのクランプ範囲
LAPPのカタログに記載されているクランプ範囲はVDEによって認証された数値を掲載しております。
VDE機関ではそれぞれ「EN62444」、「UL514B」、「LAPPオリジナル基準」に従って、「ストレインリリーフ」や「IP保護等級」の評価を実施しております。
LAPP製ケーブルグランドのIP保護等級
LIP保護等級に関して、カタログ記載のクランプ範囲はすべて「IP68」「IP69」を満足しています。
※対象のケーブルグランド SKINTOP®のカタログをご確認ください。
規格によるクランプ範囲の違い
カタログのクランプ範囲
LAPPのカタログに記載されている[クランプ範囲]と[IP保護等級]はVDEにて検証された値です。
参考として、ケーブルグランド SKINTOP® 選定表内[SKINTOP®ST-M 標準タイプ M12]を使ってクランプ範囲の違いを解説します。
SKINTOP®ST-M(M12x1.5)の例
規格によるクランプ範囲は以下表の通りです。
【クランプ範囲】
- EN62444: 4.5~7mm
- UL514B: 3.5~7mm
- LAPP(VDE認証)カタログ表記: 3.5~7mm
【IP保護等級】
- EN62444:IP68 ((5bar/30min) / IP69
- UL514B: N/A
- LAPP(VDE認証)カタログ表記: IP68 ((5bar/30min) / IP69
このように、適用する規格が違うと[クランプ範囲]と[IP保護等級]が違うことが分かります。
事実上、表の通り最大範囲 3.5~7mm です。 ただし、お客様が適用する規格によって数値が異なることになります。
電線・ケーブルの外径や材質・アプリケーションに応じて好適なクランプ範囲とIP保護等級を検証することをお願いいたします。
UL514Bについて
ケーブルグランドの規格UL514Bには[ULリステッド]と[ULレコグナイズド]があります。
その違いは、
- 「ストレインリリーフ」と「オイルスプレー」の両方をクリアしたものは[ULリステッド]の製品として認証
- 「オイルスプレーテスト」のみクリアしたものは[ULレコグナイズド]の製品として認証
になります。
SKINTOP®ST-Mシリーズの例
M20以上のネジサイズの製品は本体サイズが大きく、保持力が大きくなり、ストレインリリーフテストをクリアできるので[ULリステッド]の製品となりますが、M12とM16のみ[ULレコグナイズド]の製品となります。
※対象のケーブルグランド SKINTOP®の取付要領をご確認ください。
[参考資料]
UL514Bのクランプ範囲・認証区分については、SKINTOP®ST-Mの取付要領からご確認頂けます。